「もし自由社会が多数の貧しい人々を救うことができなければ、少数
      の豊かな人々を救うこともできない」

      「失敗するたびに、僕の評判は高まっていった」

      「バターより大砲だ。大砲はわれわれを強力にする。バターを食って
      も太るだけだ」

      「他人の幸福というやつには、妙に退屈なところがある」

      「僕は『怒れる若者』なんかじゃなかった。僕が怒ったのは、カナヅ
      チで指を打ちつけた時だけだ」

      「知識は伝えられるが、智慧は伝えられない」

      「時は過ぎ行く。名声は高まり、能力は衰える」

      「来週危機が起こることはありえない。私のスケジュールはもう一杯
      なんだ」

      「たいした進歩ではないか。これが中世だったら、私は火あぶりにさ
      れていたところだ。今は私の本が焼かれるだけですんでいる」

      「山と積んで、安く売るべし」

      「『クオ・ヴァディス』でネロを演じた時、僕はヒゲをはやした。と
      ころが、メトロ・ゴールドウィン・メイヤーでは、どうも本物らしく
      見えないという。そこで、つけヒゲをつけるはめになった」

      「冒険は貧弱なる計画の結果なり」

      「芸術ならば万人向けものではないし、万人向けのものならば芸術で
      はない」

      「もし世界がひとつの舞台で、老若男女がみな役者だとしたら、いっ
      たい観客はどこからやって来るんだろう？」

      「アガサおばさん--このおばは、割れたビンを食べて、鉄条網を肌に
      まとっているのだ」

      「乞食は大金持をうらやみはしない。もちろん、仲間の乞食が自分よ
　　　りいい目に会うのはうらやむものだが」

      「ハムエッグが欲しいな／そして独りにしてくれんかな／お茶を頼む
　　　よ、熱くて、甘くて、薄いのをな／タイムズをくれんかな、そしてしゃ
　　　べらんようにな」

      「（欧州）大陸では食い物がよく、イギリスでは食事の作法がよい」

      「イギリスでまともに食おうというなら、朝飯を日に三回取らなくち
　　　ゃならない」

      「ジェントルマンは『ごたごたいじくり回した』料理は好まぬものだ。
　　　大陸の料理を食べたら、下痢をするのである」

      「たっぷりケチャップをふりかければ、アメリカ人は残飯だって食い
　　　かねない」

      「レストランでメニューを読むときの鉄則。読めない料理は、財布が
　　　許さぬ」

   「象なんかよりもな／おいらは力もちだい／世界を引っくり返すくらい／
   そう思うとな／死ぬほど大笑いだい」

   「このプディングを下げてくれんか。これにはテーマがないぞ」

   「結婚というのはすてきな発明だが、自転車の修理キットだってたいした
    発明だ」

   「おそらく男に降りかかる運命で一番みじめなのは、女詩人の亭主になる
    ことだ」

   「プラハにＫ某なる敬虔な男ありて、世俗の知識に富む。男そのすべてを
   トイレにて学べり」

      「女は平凡な男を求め、男は可能な限り平凡であろうと努める」

      「美人が幸福を保証されるのは、ロマンチックな小説の中だけ」

      「インテリというのは、女よりももっと興味のあるものをみつけた男をい
      う」

      「僕のインタビューは評判が悪い。僕は俳優だからね、生地のままの
　　　 時は退屈な男なのさ」

      「僕は無性に寂しい。結婚して十五年になるんだが、昨日女房が隣の
      男と駆け落ちしたんだ。あの男がいなくなって、ひどく寂しくなるな
      あ」

      「五つのガキにだって、こんなことはわかるだろうが。誰かに五歳の
      子を連れて来させろ」

      「何百万持っているか、僕は自分でもわからないよ。持ってる金を数
      えられるくらいなら、ほんとの金持ちじゃない。」

      「傲慢に対処する良策は、ただ傲慢を発揮させておくことだ」

      「みなを萎縮させる偉人というのがいる。しかし、本物の偉人という
      のは、みなを鼓舞する人物なのだ」

      「欲しいものが欠けているというのは、幸福の不可欠な条件である」

      「論理というものは、刃だらけのナイフのようなものだ。このナイ
      フを使う手からは血が流れる」