春採湖を歩く(3)		2003-7-24
		ここは春採湖畔でぼくがもっとも気に入っている場所のひとつで、青少年科学館の駐車場からまっすぐに湖畔へ降りていったあたり。 　古い写真だが、決して手抜きをするつもりはなかった。先日も撮り直ししようとしたのだが、いつの間にか景色は微妙に変ってしまい、結局シャッターを切らなかったのである。 　もちろん滄桑の変などという激変ではなく、見た目にはほとんど同じなのだが、なにかが違う。どこかしっくりこない。説明しようにも、うまく言葉がでないのだ。 　「陳腐な表現ですが、景色もまた一期一会ということでしょうか」 　「あのな、そんな評論家みたいなこといってるから、こんな間抜けな写真しか撮れねえんだよ」 　うちの編集長、口は悪いが眼は確かである。そういえば、なんだか中学生の写生画みたいな気もする。 　しかしこの一枚が、カメラ片手に春採湖を一周するきっかけとなったのだから、温かい言葉をかけてくれたってよさそうなものなのに。
2000年9月23日釧路市春採湖畔にて。F60D + AF 50 mm F1.4D 使用

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