寫眞帳







いつもの道路
2004-1-23


 近所に散歩に出かけては、ひどく滑る道路に閉口して、いくらも歩かぬうちに撤退する日々が続いている。この日もまた……

 弥生中学校に向かうこの坂道は、もちろんなじみの道だ。見飽きた道である。こんなところを撮る物好きは、ぼくくらいなものだろう。

 だがこの見なれた道も、この十年ほどの間に、ずいぶん景色が変わったのである。

 いつの間にか変化する、自宅の周辺の平凡な景色を記録しておこうと、数年前に考えついたのだが、それが実に難しい仕事だということをすぐに思い知らされた。てごわいね、まったく。

 さて今回もまた凍った道路の写真になってしまったが……

 見よ、通いなれた道を行く、女子中学生ふたりを。ぼくが端っこをおそるおそる歩いているというのに、道路の一番滑るあたりをスイスイと進むではないか!

 ああ、おれにもああいうときがあったんだよな。景色の変化など問題じゃない。いつもの道をよたよた歩くこのおれの変わりようはどうだ!
 

2004年1月17日 釧路市弥生。Canon FTb + FD Macro 50mm F3.5 使用

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