冬のひなたぼっこ		2004-2-13
		昨年とはうって変わって、今年は暖冬である。 　港町岸壁の波打ち際に漂う氷も、ごらんのとおり、飲み残しの水割りに浮かぶ氷さながら、やがて消えゆくであろう薄氷堂の運命を連想させる。 　カモメものんびりひなたぼっこしているから、春は間近といいたいところだが、どっこいそうは問屋が卸さない。 　岸壁はでこぼこのアイスリンクみたいな有様で、東京あたりの田舎からやってきた旅行者なら、たちまち転倒すること必至である。 　結局この日の朝も、足場の悪さに閉口して、ぼくは早々に退散した。 　歳時記は「立春（概ね2月4日）から立夏（概ね5月6日）の前日までが春になる」という。まったくべらぼうな話である。 　文部「科学」省を名乗るなら、科学的に訂正を加えて、さっそく指導要領(?)を改訂すべきではないか。
2004年2月7日　釧路市港町。New FM2 + Ai 50mm F1.2S使用

雑　録	くずかご	野爺画報	TOP PAGE